ダイビングをする上で最も気をつけておきたいことの一つとして挙げられるのが、自分がどのぐらいの時間を水中で過ごすことができるのかを正しく把握するということ。
この判断を謝ってしまうと、水中で酸素が足りなくなってしまい、命に関わる重大なトラブルにつながることもあるのです。そこで今回は、ダイビングをする際の潜水時間について詳しく説明していきます!
潜水可能時間の計算方法
潜水可能時間は水温やその日の体調などの条件によって異なりますが、大まかな時間は次の公式で算出することが可能です。
使用タンク容積×(開始圧-50)÷空気消費率÷最大水深の圧力
例えば、使用タンク容積が5リットルで開始圧が200気圧。平均の潜水深度が15mで空気消費率が1分につき20リットル。終了圧が50気圧の場合、計算式に当てはめると潜水可能時間は約15分になります。
上記の公式によって算出される潜水可能時間はあくまでもおおよその目安。実際には、ダイビングポイントの水温や当日の体調などを考慮して時間を決めるのが理想的と言えます。
一般的にはCカードを保有しているダイバーであれば夏場で約40〜50分、冬場で約30〜40分を目安にしてくださいね。冬は寒さで体温が奪われるため、夏場よりも10分ほど短くなることを理解しておいてください。
男性と女性の肺活量の違いについて説明
息を思いっきり吸い込んだあとに肺から吐き出せる空気量のことを「肺活量」と言いますが、これは年齢や性別によってかなり個人差があるんです。
男性平均はおよそ3000〜4500ml、女性の平均は2000〜3000mlで、一般的には女性と比べて男性の肺活量の方が1000ml程度多いと言われています。
その理由はやはり体格によるものが大きく、男性の方が女性よりも体格が大きいため臓器も大きくなるというわけ。
また、スポーツ選手や楽器を演奏している人などは肺活量が大きい傾向も。世間のイメージとしては、肺活量が多い方がなんとなく健康的な感じがしますよね。
ではダイビングをする際にはどうなんでしょう?――
肺活量の多い人は、その分体内に多くの酸素を必要とします。反対に肺活量の少ない人は必要とする空気の量が少ないので、肺活量の多い人よりも長い時間潜水することができると言われているんですよ!
上級者と初心者のエアーの消費量の違い
ダイビングの上級者と初級者とでは、エアーの消費量にどのような違いがあると思いますか?
私たちの体は、運動量が増えるとその分心拍数や呼吸数が上がるので、その結果、より多くの酸素が必要となりますよね。
一般的に、初心者のダイバーさんは緊張などもあって体に無駄な力が入ったり、余計な動きをしたりすることで呼吸が乱れて心拍数が上がってしまう傾向があります。
一方、ベテランのダイバーさんは水中で自身をリラックスさせるためのコツを知っているので、呼吸や心拍数を上手にコントロールすることが可能なんです。
このような理由からも、初心者ダイバーさんと比べるとベテランダイバーさんの方が圧倒的にエアーの消費量を抑えることができると言われているんですよ。
ダイビングの経験を重ねて行くことで、水中で体力を消耗せずに過ごすことができるので、自然と潜水時間が長くなるのが一般的なんです。
上記のように、潜水時間は計算することはできますが、その日の体調やダイビング歴も大きく関わってくるんです。数字だけに頼るのではなく、自分の体調管理をしっかりと行って、楽しいスキューバダイビングの時間を過ごしましょうね!
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