ダイビング講習で必ず学ぶもののひとつに「バディシステム」があります。海の中というさまざまな危険がある場所で安全にダイビングを楽しむためにも、バディシステムについての正しい知識を身につけておくようにしましょう!
タイビングのバディシステムとは?
1人で海に潜るソロダイビングに対して、2人1組になってダイビングをすることを「バディシステム」と言います。バディ(buddy)とは英語で「相棒」を意味していて、バディシステムでダイビングをする際には「必ず最初から最後まで互いの近くにいること」が求められるんです。
水中では全ての器官の働きが不完全になるため、息をするのも、体を動かすのも、陸上にいるときのようにはいきません。そういった不完全な部分を補うのがバディの役目で、バディは残りの空気量、深度、時間などをお互いに確認することで安全を確保していくのです。
ダイビングツアーなどで引率をしてくれるインストラクターやガイドはあくまでも案内役であって、水中での安全は常に自分とバディとが責任をもって確認し合うことが大切。ダイビングビギナーはもちろんですが、よほどの経験がない限り、ダイビングの際にはバディを組むようにしましょうね!
バディシステムのメリット
初心者かベテランかに関わらず、バディシステムでダイビングをすることには多くのメリットがあります。その主なものを下記にまとめてみました。
実用性
ダイビングをするためにはスキューバタンクやウェイト、マスクなどさまざまな備品や機材を身につけなくてはいけません。スキューバタンクだけでも10キロ以上ありますから、全ての総重量は相当なもの。バディシステムなら、タンクを背負う、フィンをつける、マスクをしっかりみにつけるなど、さまざまな準備をバディと協力して行うことができるんです。
安全性
バディシステムの最大のメッリットはやはり安全性が高まる点。ダイビング前の機材のチェックや、水中での深度や潜水時間、残りの空気量をお互いに確認することで、ソロダイビングよりも遥かに高い安全性が確保できるのです。また、万が一水中でなんらかのトラブルが起きた場合でもバディのアシストによって切り抜けられる可能性が高まるのです。
楽しさ
ダイビングの魅力や感動をバディと共有できることも、バディシステムのメリットのひとつ。友だちとバディを組むだけでなく、ツアーで知り合った人とバディを組むことで多くの新しい仲間ができることもあるんですよ!
バディ同士で確認するべきこと
バディシステムによる安全性をより高めるためにも、ダイビング前に確認すべき項目が9つあります。
①エントリーとエキジットの場所と方法
砂浜、磯、海上など海に入る場所と海から上がる場所の確認を。
②ダイビングコース
どのコースでダイビングをするのか、潮流や干満の確認を行います。
③予定時間と最大深度
どのぐらいの時間潜っているのか、最大でどこまでの深さを潜るのか。
④水中でのコミュニケーション方法
トラブルの合った場合にどのように知らせるのか、ハンドシグナルなどコミュニケーション方法を決めておくことが大切。
⑤タンク残量がいくつになったら戻り始めるのか
潜る深さに応じて、戻るタイミングをしっかりと決めていきます。
⑥離ればなれにならないための方法
バディと手の届く位置にいる、5秒に1度振り返るなどのルールを決めておきます。
⑦万が一離れてしまったときの対処法
1分間その場で動かないで待つ→10mよりも浅いところまで浮上する→シグナルフロートを使って自分の位置を知らせるなど、万が一の際の手順を確認。
⑧緊急時の手順
海中では何が起こるか分かりません。緊急時の手順も2人でしっかり確認しておきましょう。
⑨ダイビングの目的
今回のダイビングの目的をはっきりさせておくことは、2人の呼吸を合わせるためにもとても大切なこと。
バディシステムでのダイビングは、2人で潜るという安心感を得られるだけでなく、感動を共有できるというソロダイビングとは異なる魅力があるためぜひおすすめしたい方法です。
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